前回の記事では自作キャンピングカーの床の板張り手順を紹介させていただきました!
今回は天井の板張りについてです!私たちが実際に車の天井を板張りしてみた手順を解説していきます!
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床の板張りについてもこちらにまとめています!!
この記事を書いた人
名前:ボンゴライフジャーニー
中古で購入したボンゴバン(商業車)をDIYして作ったキャンピングカーで日本各地を旅しているカメラ好きのカップル。
車をDIYする方法や旅に関する情報をブログやSNSで発信。
リゾートバイトやブログ、撮影の仕事で生計を立てながら、日本全国のベストショットを集めて旅してます。
内張剥がし
まずは内張剥がしについてです。
天井を板張りするにはまず、もともと車についている内張(天井のシート)をとる必要があります。
内張は車用品店やホームセンターなどで販売している「内張剥がし」という道具を使用すると簡単に取ることができます。
内張は内張クリップという丸い形のもので天井についています。
そのクリップを一つ一つ取っていくことで簡単に外すことができます。
しかし、私たちの乗っている車「ボンゴバン」は車体後ろ側と運転席側の2枚に内張が分かれておりました。
後ろ側の内張は簡単に取れたのですが、車体前側(運転席)はクリップのほかに車のAピラーという部品部分にもくっついており、このピラーを外さないと天井の内張りを全て外すことができませんでした。
このAピラーはネジで車体に固定されているので、ネジを取ることで簡単に取ることができました!
どの車にも初めから内張が天井についているかと思いますが、このシートは天井のボディから伝わる熱や振動、音などを軽減するという役割があります。また、車が炎上してしまった際に火が燃え広がらないように難燃性の素材でできています。内張を剥がす前にこのことをしっかりと理解しておきましょう。
車の車検を受ける際に、運転席、助手席天井部分は柔らかい素材のものでないといけないと定義されております。
その為、運転席、助手席の上は天井シートをつけたままにすることをお勧めします!!
制振材を貼る
制振材とは・・・振動を吸収してくれる、粘弾性の樹脂シートのこと
このシートを車体に貼ることによって、走行中の振動や雨などの軽い衝撃を吸収して車内に音が響かないようになります!
私達は「レアルシルト」という制振材を貼りたい箇所に合わせてカットして使用しました。
この制振材はハサミやカッターなどで簡単に切ることができます!
車の天井部分だけでなく、ドアの内側や後部座席のサイドパネル内にも貼ることでより振動を軽減することができます。
私達も天井以外の箇所にも貼りました!
私たちの車「ボンゴバン」は運転中の揺れがひどく、車内にも音がとても響いていましたが、この制振材を貼ることで車内に響く音がだいぶ軽減されました!
制振材を貼る工程はとても簡単なので是非貼ってみてください!
銀マットをはる
こちらの銀マットについては、床に板張りするという記事でも紹介をさせていただきましたが、銀マットを貼ることで車内の温度を保つ効果や車外からの熱を断熱をすることができます。
※銀マットの貼る向きによって得られる効果が変わってきます!
効果について簡単に説明すると、天井に貼る場合、断熱効果として使用する場合は銀の面を上に、保温効果として使用したい場合は銀の面を下にです。
こちらの手順もとても簡単です。
ホームセンターなどで販売している銀マットを購入して、天井の形に合わせてカットします。
カットしたものを制振材の下に貼ります。
野縁をつける
野縁とは・・・建設の際にも使用される天板を打ち付けるための下地材のこと。
続いては、天井に野縁をつけるという工程です。この野縁をつけることが車のボディに穴を空けずに天井の板張りをするポイントです!
私達はホームセンターでホワイトウッドという木材を購入して野縁として使用しました。
この木材を、天井の柱に固定していきます。
私達はこの柱に合うように、購入したホワイトウッドをホームセンターの木材カ加工でカットしてもらいました。
※木材加工室があるホームセンターでは簡単な加工であればお店の方にカットしてもらえます。
是非利用してみてください!
カットしてもらったホワイトウッドを結束バンドで天井の柱に固定します。
結束バンドで固定することで車のボディに穴を空けずに木材を天井につけることができます!
グラスウールを天井につける
グラスウールとは・・・ガラスを溶かして細かい繊維にして綿状にした断熱材。住宅の建設の際にも使用されている。
銀マットをつけるだけでなく、このグラスウールを天井についけることで、より断熱効果を得られます!!
私達は初めこのグラスウールを超強力両面テープでつけていきましたが、どしてもグラスウールが天井から落ちてきてしまいうまくつけることができなかったので、最後の工程の木材を天井につけるのと同時に入れ込んでいきました!
※超強力両面テープにも、「木材同士をくっつけるのに適したもの」や「金属と木材をくっつけるのに適したもの」など沢山の種類があるようです。
皆さんも両面テープなどで天井につけることができなければ、次の工程と同時に入れ込むようにしてみるのが良いかもしれません!
グラスウールはガラスを細かな粒子にして綿状にしたものなので、作業中に細かなガラスが舞う可能性があります。取扱いには十分注意してください。目を保護するようなゴーグルやメガネなどを利用することが良いかと思います!
天井に張る木材を用意する
天井に張る木材を用意しましょう。
車の天井は炎上した際に燃え広がりにくい素材(難燃性)のものでなくてはなりません。3mm以上の厚さがある木材は難燃性として定義されているようですので、必ず3mm以上の厚さがある木材を購入するようにしましょう。※ご自身でもしっかりと確認をしてください。
まずは天井用の木材をホームセンターに購入しに行きました。
予め天井の大きさを測り必要な木材の量やサイズを把握してくと良いと思います。
私達は1820×910厚さ9mmの針葉樹合板を2枚購入し、購入した木材を野縁と同じようにホームセンターの木材加工でカットしてもらいました!
車の種類によっては合板1枚で足りるかもしれません。
ホームセンターには様々な種類の木材が販売しています!
私達は針葉樹合板を使用しましたが、私達の他にも天井の板張りについて紹介している方が沢山おります。
どんな木材を使用しているか参考にしてみてください!
- パイン材・・・・松を加工して作られた木材、柔らかい性質のためDIYの加工用に人気
- OSB合板・・・・薄く削られた木片をプレスして接着剤で固めた合板のこと。
- ファルカタ材・・・・柔らかく強度は低い。とても軽く、小物のDIYに使用しやすい。
- 針葉樹合板・・・・柔らかく軽量で、加工がしやすい。
私達は木材を24枚の長方形にカットしてもらいました。(※ホームセンターでは直線などのカットしかできません)
車の天井は角の部分が丸くなっているので、用意した24枚の木材のうち4枚の木材の角を天井の丸みに合うようにジグソーでカットしました!
これで天井に張る木材の用意ができましたので、あとは天井に張っていくだけです!
天井に木材を張っていく
あとは、先ほど用意した木材を天井に張っていくだけです!
ここで注意が必要です!車のボディに穴を空けたくない方は野縁にビスを打ち込むようにしましょう!
天井を板張りしている方の中には、木材を天井にビスで固定している方も多いですが、私達はボディに穴を空けたくなかったので天井につけた野縁にビスを打ち込むようにして板張りをしました!
先ほど天井につけたこの木材のことです!
この木材にインパクトドライバーを使用して用意した木材をビスで固定します!
天井に板張りする際は、木材を支えながら打ち込む必要があるので2人で行うことをおすすめします!
あと、天井作業はずっと上を向いての作業になりますので首や腰を痛めないように注意しましょう!
用意した木材を全て天井に張ることができたら完成です!!
天井裏にドライブレコーダーの配線やLEDライトなどの配線を隠したい方は、天井に木材を張る前に配線を取り付けた方が作業が行いやすいので注意しましょう。
まとめ
天井の板張りの手順をまとめておきます。
- 車の内張を剥がす
- 制振材・銀マット・グラスウールを使用して音の軽減と断熱
- 野縁を結束バンドを使用して天井につける
- 木材を木材カットサービスを利用して用意する
- 木材を野縁にビスで打ち込み、天井に固定する
天井に穴を空けたくない方は野縁を天井に結束バンドで固定することがポイントです!
天井作業はずっと上を見ての作業なので、小さな椅子を使いながらやると腰を痛めにくいのかもしれません。
私達の他にもたくさんの方が天井の板張りについての情報を発信しています。
私達の情報だけでなく様々な情報を参考に是非天井の板張りをしてみてください!
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